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2021/04/22
もし、仕事に疑問と行き詰まりを感じたら?

もし、仕事に疑問と行き詰まりを感じたら?
〜広い視野と変革を恐れない勇気でSDGs実現の未来へ進む〜
先日、新しくオープンする障害者就労施設の説明会に参加してきました。
すぐに就職が難しいひとたちが少しずつ働く場所として、おおまかには最低時給以上の契約形式をとるA型事業所、訓練形式をとるB型の事業所があります。
よく、障害者雇用の問題としてあがってくるのが賃金の低さですが、ことにB型は「工賃」なので、H30年度の全国月収平均は16,118円、ということでした。
色々な業種がありますが、イメージとしてパッと浮かぶものは内職、清掃、お菓子製造などでしょうか?
今回見学に行った事業所では、メインとして新しくカフェを立ち上げられるとのことでした。
1週間ほど連続した見学説明会には100名以上の方がオンラインも含み訪問されたとのこと。
その法人は、30年以上障害者支援を行われていて、いくつもの福祉事業所をお持ちなのですが、今回面白いなと思ったのは「福祉サイドからのビジネス参入」といったテーマをお持ちだったことです。
説明は、最初SDGsで社会問題についてのお話がありました。
気候温暖化のリアル、連日40度越え、規模の大きな台風など私たちの子ども世代が高齢となった時には、どんな世の中になっているか?の動画を交えた説明です。
その後、社会問題として、「何が気になりますか?」と質問があり、「貧困」「ゴミ」などと声があがりましたが、今まで参加された方の中で、「特に思いつかない」といった声があったそうです。説明の方はそこに言及し、
「それこそが社会問題の本質なのではないかと思います」
とのこと。
社会問題って、自身に関係ないと思えることにはとくに関心はないことが多いですし、むしろ面倒なことは避けたい傾向にありますね。
有名なところではリアルにあった児童相談所、保育園などの施設が近所に立つとなると反対運動が起きる、という話だったり、ほかの事業所でもお伺いしたことがあるのですが、やはり障害者向けグループホームの立ち上げなどの際には近所から根強い反対の声をいただいたこともあるそうです。
「今まで、さまざまな仕事を請け負ったり、工夫したりしながら、障害者の就労について関わり、それについての結果はでてきた。ただ、その問題を見るだけで問題は解決するのか?」
一見幸せな子育て、家族、暮らし、平穏にすぎるように見える日々のすぐ近くに、さまざまなものが潜んでいる場合もあります。
それぞれの状況の理解と共通認識。
何よりも、まずそれが重要なのでは?
そこに関連し、さまざまな困り感、食品ロスや子育ての問題から社会へアプローチしていこう。
そういったコンセプトのもとに、今回事業所を立ち上げられたそうです。
南国調のとても華やかなカフェ。
寄付された本や、持ち帰り可能な廃棄する食品を置いた(点数が多い場合には手数料のみ受領)フロアは、学童に入れないお子さんや、ママたちのおしゃべりの場に。
お子さんたちは、事業所に来ている人たちと交流。
障害者雇用をしっかりと定着させたい企業から受託し、いずれはそちらで勤務するため、リモートワークで仕事をマッチングするフロア。
このところ福祉の業界は、国からの補助があるため、手堅い経営ができる事業として、企業からの参入が多くなっています。
また、福祉施設のサイドでも、「これまでの福祉視点」に収まらないすばらしい製品や作品を創意工夫で生み出し多くの収益を上げる事業所もでてきています。でも、相対的にやはりビジネス視点だと受身かな?という印象を持っていたのですが、今回の説明会での
「私たちこそが福祉のプロなので、そのノウハウをしっかり提供し、利益をあげていきたい」
という力強さに、新しい時代を感じました。
今回、司会の方や職員の方もアロハシャツでにぎやかなカフェでしたが、障害のある人がする仕事のイメージや業種について、あえて常識を打破していきたい、との思いがあるとのこと。
今までのルーティンに疑問を持ち、新たな価値観に目を向ける姿勢。
未知の領域へのチャレンジする勇気。
それは、つみ重ねてきた仕事への自信と誇りからのみ得られるものではないでしょうか。
コロナは想定外の出来事ではありましたが、シェア・ブレイン・ビジネス・スクールでも、一足さきに人それぞれにある様々な可能性に目を向けて、試行錯誤してきました。
そしてスタッフ皆がそれぞれ誠実に行ってきたその試行錯誤は、少しずつ蓄積され、あるいは講座受講者様からの感謝、あるいは運用へのご提案、あるいは膨大な請求、申し込みの整理やフォローなどを通して、クライアント様からの温かい信頼で結ばれる絆となりました。
もし、仕事に行き詰まりを感じたら。
今までの積み上げを信じ、自分のことだけではなく、広く周囲のようすを見つめてみたらいかがでしょうか。
そして、ぜひ、私たちとともに、勇気をもって新しい働き方、新しいコミュニケーションを通して新しい出会いを充実したものにすべく、未来へとご一緒できたら嬉しく思います!
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